おめぐみのはな

日ごと幸せに生きていく

コーヒー豆を焙煎するということ

それはわたしにとって


難しいとおもっていた


わたしではない他の優れた人たちがするものだとおもっていた


でも、それは単なる思い込みにすぎなくて


やり始めると、どんどんわかる新しい自分の姿


コーヒー豆の姿。


コーヒー豆の焙煎は、まず一つ一つの豆を見ることから始まる。


およそ200gの豆を手網に入れて


ひとつひとつ、慎重にみていく。


形の悪いものは省かれて


いい状態の豆だけを残す。


そうでないと、焼けムラが酷くなる


とわたしはおもう。


そうしたら次は、火の調整


少しでも強いと焼けすぎる


それは、弱すぎても逆に時間がかかって


余計な水分まで飛んでしまう。


微妙な温度調節をしながら、約15分。


その間に、豆たちは、香りを変え色を変え、


味を変える。


生命の薫りがする。


赤道直下の標高数千何百メートルのところで


育った緑の薫りがする。


焼き上がりはまた、自分の目と直感で


タイミングを計る。


これがまた難しい。


少しでも遅いと、冷ましている間も焼けが進んで焦げる。


火を消したら、今度は風。


冷たい風が、熱く火照った豆たちを冷ましていく。


色が段々落ち着いてきて


綺麗な色になっていく。


手で触れるほどになったら


今度は手でかき混ぜながら冷ます。


手で触れた時の感触は、硬いと思っている豆は


温かく柔らかく感じる。


冷め切ったら、焼けムラや形の悪いものを外していく。


量は13%ほど減り


美味しいコーヒー豆のできあがり✨


手にすくって香るコーヒー豆は


甘い香りや自然の香りがする。


風の次は水。


次回は淹れ方編へつづく……


merci